しかし、各地の行政は、HPや冊子で、家電リサイクルのやり方や手順を、具体的に詳しく説明しているわけではありません。家電リサイクルを行いたい人の中には、どうすれば良いのか戸惑ってしまう方もおられるかと思います。
そういう方たちのためにも、また不法投棄をなくすためにも、私が先日実際に行った家電リサイクルの体験を記しておこうと思います。ただし、盛岡市とその近郊市町の住民に向けての話になります。
1.どこに持ち込むか
買い替えの場合は、新品を購入した小売店に家電の引き取り義務があります。しかし今回は、買い替えではなく、ただ不要な家電を廃棄したいだけです。また、自家用車で家電を持ち込むつもりです。業者に自宅まで来て運搬してもらうと、当然その分の出張料などが余計に掛かります。
まず、各市町が認可した「一般廃棄物収集運搬業者」に依頼する方法があります。しかし、どの業者を選べば良いのか、リサイクル料金以外にいくら掛かるのか、そもそも業者への持ち込みを認めてくれるのか、などなど分からないことだらけなので、初めから一般廃棄物収集運搬業者への依頼は除外しました。
次に、ケーズデンキに、買い替えなしの持ち込みで家電リサイクルを依頼できるのか問い合わせてみると、可能とのこと。ケーズデンキを利用すれば、そこでリサイクル料金の支払いも済みます。ただし、リサイクル料金の他に、ケーズデンキが家電をさらに指定引取場所に運ぶための収集運搬料金1000円が、家電1つずつに掛かることになるそうです。
料金が少々加算されても、比較的簡単に安心して家電リサイクルを行いたいのなら、最寄りのこういう大型電器店を利用するのが良いかもしれません。
私の場合は、リサイクルする家電が2つありました。ケーズデンキに頼むと、2000円加算されることになります。一方、自分で指定引取場所に直接持ち込めば、そういう収集運搬料金は全く掛かりません。面倒くさそうだし、無事に事が運ぶのか不安もありましたが、ちょっとした節約と冒険を兼ねて、後者を選択することにしました。
2.郵便局での家電リサイクル料金振込
指定引取場所では、リサイクル料金の支払いを受け付けていません。指定引取場所に行く前に、郵便局に行って振り込むことになっています。
郵便局で、家電リサイクルの料金を振り込みたい旨を言って、家電リサイクル券という振込用紙をもらいます。家電1つにつき、券1枚が必要になります。
住所、氏名、電話番号、そして、製造業者等名コード、品目・料金区分コード、金額(税込み)を用紙に記入します。製造業者等名コード、品目・料金区分コード、金額(税込)は、郵便局にある冊子でも調べられますが、事前にネットで調べてメモを持って行ったほうが、郵便局で手間が掛かりません。下記のリンク先で調べられます。
http://www.rkc.aeha.or.jp/text/p_price.html
なお、このコードを間違えないように記入しないと、振込のやり直しになって余計な費用が掛かることになるそうです。
記入した家電リサイクル券を窓口に持って行きリサイクル料金を支払います。その際、別途、振込手数料130円が掛かります。ATMで振り込むと手数料が80円になりますが、この振込だけで済むわけではないので、窓口を利用したほうが楽だと思います。
そして、郵便局名と日付が押印された「振替払込請求書兼受領証」と「振替払込受付証明書」を受け取ります。証明書は自分でリサイクル券の所定の位置に貼り付けないといけません。大概、郵便局員さんが説明してくれると思います。
これで、郵便局での手続きは終了です。この手続をしたリサイクル券は家電に貼り付けずに、指定引取場所に持って行きました。
3.指定取引所に持ち込む
盛岡市とその近郊市町の住民が家電を持ち込める指定引取場所は、矢巾町流通センターにある「日本通運(株) 盛岡支店倉庫営業課」になります。ここはどのメーカーの家電でも引き受けてくれます。以下の地図でその場所を示しました。地図では「アロー課」となっています。地図左上の「拡大地図を表示」をクリックして大きな地図でご確認ください。
ここの入口(道路脇)には、日本通運や家電リサイクルを示す看板は立っていません。「岩手トラックターミナル」という小さめの縦書き看板が立っているだけです。運送のプロの方たちの職場といった感じで、一般の個人向けの場所とはやはり言えません。
それでも敷地に入って、以下の写真に示した家電リサイクル受付(A)か置き場(B)付近に駐車します。往来するトラックの邪魔にならないようにしましょう。
クリックすると拡大します。
その後、まず事務所の受付(A)に行って、日通の職員さんに家電リサイクルをお願いしたい旨を伝え、家電リサイクル券を渡します(担当の職員さんが事務所ではなく置き場などに出ている場合もあるかもしれません)。すると、家電を積んだ自家用車を置き場(B)に移動するよう指示されます。今回バックで移動しましたが、狭い場所でもないので、運転が苦手な人でも心配することはないと思います。
そして、車から家電を降ろします。一人で降ろすのが大変な時は、職員さんも手伝ってくれます。職員さんがリサイクル券と家電をチェックして、問題がなければ、リサイクル券の控えを渡されます。
以上で、我々消費者がなすべき家電リサイクルの全手続きが終了となります。受付からここまで手間も時間も大して掛かりませんでした。職員さんも一般の個人に合わせて親切に対応をしてくれました。
4.おわりに
初めは自分で家電を指定引取場所に直接持ち込むことに不安がありましたが、実行してみると、思っていたよりずっと簡単でした。家電リサイクルを行う際、自家用車に家電を積むことができて、ちょっと手間は掛かるけど、余計な出費を抑えたいのなら、上記のやり方をお勧めします。
家電リサイクルの概要や一般的な手順を説明しているサイトを以下にリンクしておきます。
家電リサイクル券センター
http://www.rkc.aeha.or.jp/
家電4品目の「正しい処分」早わかり!(経済産業相)
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/fukyu_special/
※この記事の情報は当時のもので、今後変わるかもしれません。また、この記事の情報を利用することによって、もしも何らかの損害を被ったとしても、当ブログは一切その責任を負いません。
※ブログランキング参加中。下のバナーのクリックをよろしくお願いします。
